薬剤師のキャリアアップと働き方について
薬剤師の職場と言えば病院、調剤薬局、ドラッグストア、製薬会社など医療に関わる現場で活躍しています。薬剤師として今後どういう道に進むのか、きちんと考えておくことが非常に重要です。
6年制大学を卒業した薬剤師が次々と入社し、薬剤師の仕事も多様性を求められていて、調剤だけをしていれば良かった時代が間もなく終わろうとしています。
薬剤師のキャリアアップの道と働き方は大きく分けて3つになります。それぞれどういった特徴があるのか解説します。
■マネジメント職を目指す薬剤師
マネジメント職は管理職になって現場をマネジメントする立場の薬剤師になることです。病院の管理職、調剤薬局・ドラッグストアの管理薬剤師、企業の管理職といった立場になります。管理職は現場スタッフ職とは全く異なり、法律上でも管理職として位置づけられている現場の責任者です。そのため今まで経験してきた薬剤師としての専門的知識・能力以外に、経営目線やメンバーを管理能力が必要になります。管理職・マネージャーの業務は、自分と同じくらい深い知識と広い視野を持った人材を育てることです。そのためコミュニケーション能力やメンバーや職場が抱えている問題・課題の発見と解決といったスキルが重要になります。
■スペシャリストを目指す薬剤師
スペシャリストとは特定の領域でより専門性の高い薬剤師を目指すことで、全体を統括するマネジメント職よりも専門分野を追求したい薬剤師が目指しています。様々な団体や機関による認定薬剤師や専門薬剤師資格取得制度があり、認定薬剤師制度が15種類、専門薬剤師制度が7種類あります。
認定薬剤師制度は定められた研修を受講することで与えられる資格で、専門薬剤師はより高度な薬物療法を行うための資格といえます。近年の医療が高度化で専門化しているため医師だけでなく薬物を取扱う薬剤師のスキルも専門化しています。
認定薬剤師制度
- 研修認定薬剤師
- 認定実務実習指導薬剤師
- がん薬物療法認定薬剤師
- 感染制御認定薬剤師
- 精神科薬物療法認定薬剤師
- HIV感染症薬物療法認定薬剤師
- 妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師
- 漢方薬・生薬認定薬剤師
- 緩和薬物療法認定薬剤師
- プライマリ・ケア認定薬剤師
- 認定指導者(認定指導薬剤師)
- 在宅療養支援薬剤師
- スポーツファーマシスト
- 救急認定薬剤師
- 抗菌化学療法認定薬剤師
専門薬剤師制度
- がん専門薬剤師
- 感染制御専門薬剤師
- 精神科専門薬剤師
- 妊婦・授乳婦専門薬剤師
- HIV感染症専門薬剤師
- 認定専門指導者(専門薬剤師)
- 栄養サポート(NST)専門薬剤師
■ライフワークバランス重視の薬剤師
ナースほどではありませんが、薬剤師も女性が60%と女性の割合がとても高い職種です。それだけに結婚、子育て、家族の介護など家庭との両立をしながら勤務するケースも多く、仕事だけに専念ができないためキャリアアップをしづらい環境とも言えます。しかしそこをうまくやりくりしている薬剤師が多いのも事実で、薬剤師と家庭を両立するワークライフバランスを実現するため、自宅から近い職場、勤務時間の都合がいい職場を選び、少しの時間でも長く薬剤師業務に専念できる環境を求めています。
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