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薬学部6年制で薬剤師求人はどう変わる?

2006年から薬学部が6年制となり、2012年の卒業生から1期目の薬剤師が誕生しました。
一説には2018年に4年制薬剤師と6年制薬剤師の勢力図が入れ替わると言われています。

 

かつては薬学部は40大学だったのが今では70大学に、在学生も9,000人が13,000人と薬剤師の卵が急増しています。
すでに、2010年〜2011年の新卒薬剤師ブランク2年間がもたらした空白の期間は過ぎ、6年制薬剤師の卒業で多少なりとも薬剤師が足りてきた感が出てきています。

 

とはいえまだまだ薬剤師が不足しているのは事実です。少なくとも2018年までの期間は引き続き売り手市場が続きますが、その後は薬剤師資格者だからといっていくらでも求人があるわけでもなくなりそうです。

 

これからの薬剤師に求められることは看護師業界と同じと言えます。看護師業界も在宅医療化が進んでおり訪問看護の強化、地域医療の強化(地域包括ケア病棟の導入)などが求められていきます。そこには他職種との連携が欠かせず、自分の領域の仕事だけをしていればよいという時代ではありません。

 

現在は看護師のキャリアで管理職(看護部長・師長)は人気がなく認定看護師や専門看護師などスペシャリストの方向に進みたい看護師が多い状況です。しかし今後を考えると、他職種との連携には全体を見ながら調整するマネジメント能力の価値が高まっていくのは明らかです。

 

薬剤師は資格保有者が看護師に比べ1/5程度しかいませんので、病院で肩身が狭い思いをすることもあるでしょう。そのため調剤薬局を求めて働く薬剤師が多いわけですが(調剤薬局数は全国56,000店、薬局勤務の薬剤師は約13万人)、今後の医療業界全体図を考えたときに今のままで良いのか、しっかり自分の未来を考える良い機会だと思われます。

 

特に、4年制薬剤師はある程度経験を重ね、年齢もベテランになっているので給料もある程度の額になっているはずです。人物面だけでなく、給与面でもこれから誕生する若い薬剤師の方が求人ニーズが高まるのも自然のことと考えられます。

 

6年制なら実習で、2.5ヶ月間は薬局、2.5か月間は病院に行っていると思います。病院での実習で結構つらい思いをして病院薬剤師にはなりたくないと思った学生さんも多くいるのではないでしょうか。現在は院外処方で薬剤師をほぼ病院に置かなくなり、病院内の職員比率で見ても薬剤師はほぼゼロに近い存在となっています。そのため、看護師や他の職員からひどい扱いを受けて病院が嫌になったという薬剤師さんも多いと聞きます。

 

余談・・・
病院にとっては薬剤師の実習を受け入れると収入が立つので引き続き実習を受け入れるでしょう。しかし、実習に来た薬学生がトラウマになると病院にとってもマイナスなので、実習受け入れ体制の確立が薬剤師にとっての病院ブランドの一つになっていくのかもしれません。薬学生はブランド志向なので給与水準が薬剤師勤務先の中で低めの病院が薬剤師を採用するに病院のブランド化が欠かせません。

 

薬学部は年間約200万円の学費を費やし、6年制なら1200万円という学費がかかっているので卒業して薬剤師免許を取得したらすぐ稼ぎたいと考えるものです。当然給料は働くうえで重要なことですが、今後、市場価値の高い薬剤師になることも視野に入れておくとより一層、給料を稼げるようになるでしょう。

 


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